本日も朝から晴天、最高気温は22度。
7月なのに今この国は冬で、だけど気温は春のよう。日本で生まれ育った人間は混乱する。
今日は私にとって記念すべき日だった。
約半年ぶりに、2weekのコンタクトレンズ を装着できたから。
低めの度で作った眼鏡でずっと暮らしていたので、買い物へ向かう道中の景色もこれ以上なく明瞭に見えた。新鮮な気持ちである。
年明け早々から、私の右目が不調だった。いきなりハチに刺されたように目が腫れてから、ずっと結膜炎のようにうっすら充血していて、2weekのコンタクトを長時間つけていられなくなった。レンズの柔らかい1dayコンタクトならなんとか大丈夫だったため、眼鏡だと不便な日はそれをつけて過ごしていた。
そもそも目が突然腫れるというのも、豪州に来てから初めて体験したこと。元々アレルギー、アトピーもちなので恐らく何かに反応したのだと思う。しかし目に異変が起こったのは生まれて初めてで、かなりびっくりした。
オーストラリアは豊かな自然に囲まれた国。日本では見たことがない動植物がたくさん生息している。とても美しい国の反面、花粉症もちには辛い場所で、一年を通し人間に影響を与える花粉が何かしら舞っているそうだ。
これは推測なのだが、イレギュラーなアレルギー症状が出たのは、私の体はオーストラリア植物の花粉の抗体を持っていなかったからではないか、と思っている。その後も目が腫れる症状は何度かあり、次第にいくつかのトリガーが重なると発症するというのがわかってきた。しかしまだ原因をはっきりとは断定できていない。
目の不調で医者にいくとウイルス性結膜炎の目薬を処方されただけで、悪化はしないものの改善もしない状態がずっと続いた。その目薬すらなくなってしまって、さらに左目が若干不調になったりして、薬局で店員さんのアドバイスをもらいながら通算3本めの目薬を買った頃、目の症状が少し改善してきた。
そして最近になって、やっと目の不調や肌の不調(乾燥してるせいか、そういうお年頃なのか、近年まれに見る肌荒れ具合)が本調子に戻った。
そして満を辞しての2weekコンタクト装着。1日を通して具合は好調だった。
私の体に起こった変化を表すのに「modify」という言葉がしっくりくるような気がする。
メカニックな分野に強い人は馴染みがあると思うが、元ある何かを新しい環境や状況に合わせて「修正する、改変する」という意味。
日本の生態系の中で育った私の体は、オーストラリアの生態系で生きるために半年をかけてmodifiedされていったみたいだ。